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ジョンソン英首相、BBCに「あらゆる対策」を要請 ダイアナ元妃の取材めぐる調査
イギリスのボリス・ジョンソン首相は21日、BBCが1995年に放送したイギリスの故ダイアナ元妃のインタビューをめぐる第三者報告書を受け、同じことが二度とおきないよう「あらゆる対策をとる」べきだと話した。
ダイアナ元妃のインタビューは1995年、マーティン・バシール記者(当時)が、担当していた報道番組「パノラマ」のために行ったもの。元最高裁判事のダイソン卿による調査では、バシール記者が「周囲をだます」行動をとったほか、取材を承諾してもらうために書類を偽造したと認定した。
また、BBCが1996年に行った内部調査は「全く役に立たないもの」で、バシール記者の行動を知りながらも、表向きには隠ぺいしていたと指摘した。
ダイアナ元妃の息子ケンブリッジ公爵ウィリアム王子は、このインタビューが自分の母親の被害妄想や孤独感に拍車をかけたと批判した。
BBCとバシール記者は共に謝罪。BBCは、1990年代から同社のガバナンスは根本的に変化していると述べた。
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1995年に「パノラマ」が放映したダイアナ元妃のインタビューは、イギリス国内で約2300万人が視聴した。
このインタビューの中でダイアナ元妃は自身の過食について語ったほか、「この結婚には3人いる」と発言。自分が当時別居中だったチャールズ皇太子と、カミラ・パーカー=ボウルズ氏(現在チャールズ皇太子の妻でコーンウォール公爵夫人)の関係を示唆したことで話題となった。
インタビューの放送から間もなく、エリザベス女王は皇太子とダイアナ元妃に手紙で、離婚するよう書き送った。
一方で放送後、ダイアナ元妃の弟のスペンサー伯爵が、バシール氏の取材方法に問題があったと指摘していた。
ジョンソン首相は、ダイソン卿が調査を進めたことを嬉しく思うと述べた。
また、「王室メンバーの気持ちを推し量ることしかできないが、BBCが二度とこのような事が起きないようあらゆる対策を行ってくれると願っている」と話した。
ロンドン警視庁は、「新しい重大な証拠がないか確認するため」、ダイソン卿の報告書を精査するとしている。ロンドン警視庁は以前、この件について刑事捜査はしない方針だった。
イギリス通信業界の監視機関Ofcomのデイム・メラニー・ダウズ会長は、ダイソン卿の報告書の内容は「大きな懸念をはらんで」おり、BBCの透明性と説明責任に重大な疑問を投げかけるものだと指摘した。
その上で、Ofcomは報告書を精査し、BBCと今後の対策について協議する予定だと述べた。
また、BBCの元役員で、1996年の内部調査に関わったティム・スーター氏が、Ofcomの取締役会を辞任したと発表した。
下院のデジタル・文化・メディア・スポーツ委員会のジュリアン・ナイト委員長は、「まだ答えられていない深刻な疑問が残っている」と述べ、BBCのティム・デイヴィー会長に解答を求める書簡を送ると話した。
2016年の再採用にも疑問の声
閣僚や監督機関からの指摘を受け、BBCはガバナンスについて、この当時から2つの大きな変更を加えていると説明した一方、「まだ反省すべき点はある」と述べた。
一方で、このインタビューがすでに問題視されていた2016年に、バシール記者をBBCニュースの宗教担当編集長として再採用したことについては擁護。採用は競争率の高い面接を経て進められたものだと述べた。バシール氏は先週、退職金を辞退した形でBBCを退職している。
BBCは、バシール氏によるその他の報道内容についても、「証拠が入手できる範囲で」見直しを行うとしている。
バシール氏を再採用した当時、BBCニュースの編集責任者だったジェイムズ・ハーディング氏は、銀行の明細書偽造について知らなかったとした上で、「もし知ってたら採用しなかった」と話した。
また、当時BBC会長だったホール卿と再採用について協議したかという質問には直接答えなかったものの、この人事の責任は取ると述べた。
ホール卿は、1996年の内部調査を主導していた。