避難後に上司の指示でイオン店内に戻り爆発に巻き込まれ……テナント従業員2人死亡 熊本地震

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7月28日の熊本地震の発生後、イオンモール熊本(熊本県嘉島町)でいったん外に避難したテナント店舗の従業員2人が、店内へ戻り爆発に巻き込まれて死亡した。生活雑貨店を九州各県で展開する「ハビタ」(熊本市)は3日、地震後に屋外避難した女性従業員2人のうち1人に対し施設内に戻って売上金を金庫に移すよう指示したと明かし、謝罪した。
ハビタはホームページに、「この度の地震並びにその後に発生した爆発事故により、イオンモール熊本で勤務する当社従業員2名の尊い命が失われる事態となりました。お亡くなりになられた2名のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、ご遺族の皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪文を掲載した。
時事通信によると、亡くなったのは正社員の大竹玖瑠美さん(22)と契約社員の女性従業員(25)。2人は地震後、来店客を避難誘導した上で、屋外の駐車場に退避した。しかし、店舗の売上金を金庫に移すよう店長に指示され、施設内に戻ったとハビタは説明したという。
NHKによると、「当時の指示は不適切で、本当に後悔している」と、ハビタの販売責任者の湯瀬剛二営業部長は述べた。
大竹さんの家族は地元メディアに対し、大竹さんは地震後、イオンモールの外で親類とたまたま会ったのだと明らかにしていた。「売上金を金庫に戻してほしい」と会社から指示されたので、職場に戻らなくてはならないと親類に説明したのだという。
このことは、2日に執り行われた大竹さんの通夜に参列し、遺族に謝罪した2人の会社代表が確認した。
共同通信によると、大竹さんの通夜を訪れた営業部長は報道陣の取材に「今から考えると、命に代えるものではない」と述べた。
通夜を訪れたハビタ社幹部に大竹さんの母親は「もう娘は帰ってこないんですよ」と訴えた。
NHKによると、ハビタはこの件について今後の対応を検討していると説明している。
朝日新聞によると、大竹さんについて親族は「まじめで正義感が強く、本当にしっかりした子だった」と話した。3年前に父親が亡くなった後、母親を支えていたという。同紙は、「親族は『爆発さえなければ生きていたのは間違いないし、あの時、店内に戻らなければ、玖瑠美は今も家族と一緒にいた』と話す」と伝えている。
イオンモールにいたほとんどの人は地震発生直後に避難したが、約1時間後に爆発が起きた時点で、一部の従業員はまだ建物内に残っていた。
熊本県によると、7月28日に熊本で起きた地震では、4日までに38人が死亡。そのうち7人はイオンモール関係者だった。
ハビタは1976年に設立され、九州各県で化粧品や生活雑貨の店舗を複数展開している。















