イラン、オマーン湾で石油タンカーを拿捕 アメリカが非難

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イランは11日、オマーン湾でマーシャル諸島籍の石油タンカーを拿捕(だほ)した。

報道によると、オマーンのソハール港付近を航行していた「セント・ニコラス」に武装した男たちが乗り込み、イランの港へ向かうよう指示したという。

イランの国営通信は海軍からの情報として、タンカーを差し押さえたとし、昨年アメリカがイランの船と積み荷の石油を没収したことに対する報復だと報じた。また、拿捕した船はギリシャの所有だが、アメリカのものだと伝えた。

セント・ニコラスはイラク・バスラ港とトルコの目的地との間を航行中だった。

イギリス海運貿易オペレーション(UKMTO)は11日、グリニッジ標準時午前3時30分(日本時間午後12時30分)に、4〜5人の「無許可の人物」が乗船したとの報告を受けたと発表した。「軍服風の黒い制服に黒いマスク」を着用していたという。

また、セント・ニコラスとの通信は途絶えており、当局が調査中だと付け加えた。

セント・ニコラスを所有するエンパイア・ナヴィゲーションによると、同船には原油14万5000トンが積載されていた。また、乗務員はフィリピン人が18人、ギリシャ人が1人だと発表した。

セント・ニコラスは、船名が「スエズ・ラジャン」だった昨年4月、イランに対する制裁の一環として、アメリカに拿捕されている。

当時この船をチャーターしていたスエズ・ラジャン・リミテッドはその後、イランに代わって国外で石油をひそかに販売・輸送し、制裁違反に共謀したとして有罪を認めた。

アメリカは、船舶と乗組員の即時解放を要求し、今回の件はイランによる国際貿易を妨害する最新の試みだと述べた。

米国務省のヴェダント・パテル報道官は、「このような行為は、商船や地域経済、世界経済にとって、単に不確実性を高めるだけだと考えている」と述べた。

オマーン湾は、アラビア半島の北側に位置している。同半島の反対側にある紅海では、イランの支援を受けているイエメンの武装組織フーシ派が商船に攻撃を繰り返しているが、この二つは別の事案だと考えられている。

紅海に展開するアメリカとイギリスの海軍は12日、フーシ派を標的とした空爆を同国各地で実施した。