ロンドン公営住宅火災、5周年の追悼式典にウィリアム王子夫妻が参列

Duke and Duchess of Cambridge attend the Grenfell memorial

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画像説明, ケンブリッジ公爵ウィリアム王子と妻のケイト妃は式典だけでなく、生存者や遺族の集まりにも参加した
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ロンドンの高層公営住宅グレンフェル・タワーの火災から5年目となった14日、追悼式典が行われ、イギリス王室のケンブリッジ公爵ウィリアム王子と妻のケイト妃が参加した。

2017年6月14日未明に、ノース・ケンジントンの24階建て127戸の高層住宅で起きた大火災では、72人が死亡。現在も刑事事件としての捜査や独立調査委員会の調査が続いている。

式典は火災現場の跡地で行われ、72秒間の黙とうがささげられた。

ケンブリッジ公爵夫妻は式典に参加したほか、遺族や生存者と面会した。

Duke and Duchess of Cambridge

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画像説明, 追悼式典で花輪をささげるケンブリッジ公爵夫妻

地元の住民は、公爵夫妻の参加はコミュニティーにとって「大きな」意味を持つと話した。

ムナ・フセインさんの子供たちは、グレンフェルの火災で死亡した5人と同じ学校に通っていた。フセインさんは、「夫妻が少なくとも、この地域の私たちの気持ちを知っていて、その気持ちを共有してくれていることがうれしかった」と話した。

「とてもうれしくなりました。大きな意味がありましたし、気持ちが和らぎました」

式典にはラッパーのストームジーさんも参加した。ストームジーさんは長年、この火災の被害者を支援している。

Stormzy

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画像説明, 式典にはラッパーのストームジーさんも参加した
Two people attend the memorial service at the base of the tower

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画像説明, 式典に参加した人たち
Hundreds of people march through west London armed with green banners saying "justice"

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画像説明, 式典の後、現場周辺では沈黙の行列が行われた

式典で壇上に立った俳優のティム・ダウニーさんは、「本日の式典で、私たちは不必要に命を落とした72人の罪のない男性、女性、子供、母親、父親、息子、娘、姉妹、兄弟、いとこ、おば、おじ、甥、姪そして友人を追悼します」と語った。

「絶対にこの人たちを忘れず、永遠に心に刻まなければなりません」

参加者の多くは、タワーのふもとの壁など現場周辺にこの火災の象徴として飾られている緑色のハートマークにちなみ、緑色の服を着ていた。

この壁にはこの日、「72」を白い花でかたどった献花や、個人的なメッセージの書かれた手紙がささげられた。

式典の後、数百人が現場周辺を約3キロにわたって、沈黙したまま練り歩いた。

消防士数十人が通りに立ち並び、大勢が「グレンフェル」と書かれた緑色のハートを抱えていた。通行人は、式典参加者が通りかかると拍手で見送った。

ウェストミンスター寺院でも追悼式典

Grenfell service

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画像説明, ウエストミンスター寺院での追悼礼拝

この日には、ウェストミンスター寺院で宗教を問わない追悼礼拝が開かれた。

礼拝ではまず、犠牲者の名前が読み上げられ、参列者たちが「永遠に私たちの胸に」と応じた。

テリーザ・メイ前首相やロンドンのサディク・カーン市長、マイケル・ゴーヴ住宅相なども参加した。

White roses outside Westminster Abbey

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画像説明, ウェストミンスター寺院でも人々が献花を行った
Theresa May and community volunteer Claire Walker

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画像説明, 追悼礼拝にはテリーザ・メイ前首相も参列した

礼拝で演説したジャーナリストのジョン・スノウさんは、「グレンフェルは、イギリスで最も裕福な地区にありながら、私たちの社会がはらんでいるグロテスクな不平等を物語っています」と語った。

「この惨劇で持ち上がった問題に立ち向かわなくてはならない」

弁護士のイムラン・カーンさんも、「グレンフェルの住人にとって、家は城ではなく、死の床になってしまった」と話した。

このほか、火災現場にほど近いシェパーズブッシュのショッピングセンターでも、午後2時から72秒間の黙とうがささげられた。

Westfield shopping centre memorial

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画像説明, 現場近くのショッピングセンターでも72秒間の黙とうがささげられた
Grenfell Tower after the fire

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画像説明, グレンフェル・タワーには火災と犠牲者の象徴として、緑色のハートが掲げられている

被害者や遺族を代表する団体「グレンフェル・ユナイテッド」のナターシャ・エルコック会長は、関係者にとって今週はつらい時期だろうと話した。

「5年前の出来事はいまでも生々しく頭に残っているし、犠牲者のことも心に重く残っています」

火災で母親とおばを亡くしたラヘレ・アフラセイビさんは、「私たちにとってこの惨事は終わらないものです」と述べた。

「ただただ『絶対に忘れない』と言うのではなく、何らかの方法で形にしてほしい」

遺族を代表する「Grenfell Next of Kin」のメンバーも、家族の死を無駄にはしたくないと語った。

ロンドン消防庁のアンディー・ロー長官は、グレンフェルのコミュニティーの力強さと気高さに「感銘を受けた」と述べた。

「このような悲劇が二度と起こらないように、私たちは耳を傾け、サービスを変更し、建築環境の改善を推進するために努力し続けることを約束する」

捜査や対策の行方は

この火災をめぐっては、刑事事件としての捜査は続いているものの、ロンドン警視庁は、独立調査委員会による中間報告が公表されるまでは、訴追に動かない方針を示している。

内務省によると、具体的な立法措置につながった独立調査委による勧告は、半数以下にとどまっている。

イギリス政府は6月初め、火の回りが早いとされる建物の特定の外装を全面禁止した。この外装はこれまで、11メートル以上の建物でしか禁止されていなかった。

政府はこの外装の危険性に関するデータを2002年には受け取っていた。

レベリングアップ・住宅・コミュニティー省は、建物の安全性を改善するための対策を取っていると話している。

同省の報道官は、「グレンフェル・タワーの悲劇を二度と起こしてはならない。私たちの思いは、遺族、被災者、住民の皆さんと共にある」と述べた。

Survivors and bereaved families and friends protesting against the criminal investigation

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画像説明, 刑事捜査の迅速化を求めて抗議活動を行うグレンフェル火災の生存者や遺族