デートアプリで「ワクチン接種済み」表示へ イギリス政府が各社と提携

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ゾーイ・クラインマン、テクノロジー記者

Tinder's vaccine badge options

画像提供, Tinder

画像説明, デートアプリ「Tinder」のワクチンバッジの欄。「一緒に免疫を」、「ワクチン接種済」「もうすぐ接種します」「ワクチンは命を救う」など、複数のバッジから選択できる

イギリスで新型コロナウイルスワクチンの接種促進の一環として、デートアプリと政府が連携する試みが始まった。ワクチンを接種した人は、自分のプロフィールに「接種済み」のバッジを付けることができる。

ただし、バッジを付けた人が本当にワクチンを受けたかどうかを確かめる手立てはないという。

すでにTinder、Match、Hinge、Bumble、Badoo、Plenty of Fish、OurTime、Muzmatchといったデートアプリが、政府との提携を発表している。

デートアプリでワクチン接種の有無を表示する試みは、アメリカで5月に始まった。

中には、ワクチンを打った人をプレミアム会員に無料でアップグレードするのなどの優待を設けているアプリもある。

Bumbleでは、デートの際の社会的距離やマスク着用、混雑した場所で会うことなどについての好みを書く欄を増設した。

Bumble's vaccine preferences

画像提供, Bumble

画像説明, デートアプリ「Bumble」では、デートの際の新型ウイルス対策の「好み」を書く欄を増設した

イギリスのナディム・ザハウィ・ワクチン担当相は、この新プログラムはワクチン接種事業の「素晴らしい資産」だと語った。

オンライン調査会社ユーガブが5000人近くのイギリス在住の成人を対象に行った調査では、ワクチンを打っていない人とデートしたくないと答えた人は全体の28%だった。一方、ワクチンを打った人とはデートしたくないという回答は2%にとどまった。

このスキームでは、ワクチン接種の有無を示すこととプライバシーをめぐって懸念も指摘されている。

イングランドのワクチン予約システムでは先に、名前や郵便番号を入れるだけでその人が何回ワクチンを打ったかが分かってしまうという苦情が相次いだ。国民保健サービス(NHS)は5月、このシステムを改修している。

一方、プライバシー保護活動家のステファニー・ヘア博士は、デートアプリのワクチンバッジは自主的に入力するもので、公的な書類審査などもないため、プライバシー面でのリスクは低いと説明。

「たとえば同性愛者のデートコミュニティーでは、HIVについての状況をシェアすることが常識になっている」と語った。

なお、LGBTQ(性的マイノリティー)に特化したGrindrやScruffといったデートアプリは現時点で、政府との提携に名乗りを上げていない。