中国北西部でM6.2の地震、死者120人超える 厳寒の中で救助続く

中国・甘粛省での地震発生から夜が明け、火を起こして暖を取る被災地の住民ら(19日)

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中国北西部で18日深夜に発生したマグニチュード(M)6.2の地震で、20日朝までに死者は少なくとも127人に上った。負傷者は700人を超えている。厳しい寒さのなか、救助隊はがれきの下にいるとみられる人々の救出を急いでいる。

被害が出ているのは甘粛省と、隣接する青海省。当局によると、甘粛省では少なくとも105人が死亡、250人以上がけがを負った。青海省ではこれまでに死者13人と、負傷者182人が確認されている。まだ20人ほどが行方不明となっており、死傷者は今後増える見通し。

米地質調査所(USGS)は、震源の深さは約10キロメートルと発表した。

この地震の数時間後の19日、M5.5の地震が隣の新疆地区を襲った。被害は直ちには明らかになっていない。

今回の地震による死者数は、南西部・雲南省で600人以上が死亡した2014年の地震以来の多さとされる。

習近平国家主席は、数千人規模の救助隊を出動させ、全力で救援活動に当たるよう命じた。

被災地は中国でも特に貧しい地域のひとつ。現地メディアによると、19日の気温はマイナス13度まで冷え込んでおり、救助隊は凍える気候の中、農村地帯の住民を助けようとしている。

厳寒の中での救助

救助当局は、気温が氷点下となるなか、救助に残された時間は限られているとしている。

中国最大の民間人道支援組織「藍天(ブルースカイ)救援隊」の隊長は、「耐え切れない寒さだ。(中略)マイナス15度まで下がっている」とBBCに説明。「(がれきを)もっと深く掘る必要がある。ただ、この地域に大きな建物はない。(死者数は)増えるだろうが、大人数ではないだろう」とBBCに話した。

被災地では夜間にがれきの中で救助活動が行われた(19日)

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甘粛省当局は、5000棟近くの建物や構造物が被害を受けたとしている。当局はすでに、避難を余儀なくされた人々のための仮設キャンプや避難場所を設置している。

被災した男性は、地震の揺れは「押し寄せる波に投げ出される」ようだったと国営メディアに話した。「16階に住んでいるが、とても強い揺れを感じた。家族を起こし、みんなで一気に16階から駆け下りた」

甘粛省は、チベット高原と黄土高原の間に位置し、モンゴルと国境を接している。今回の地震は、中国のイスラム系回族自治区である臨夏回族自治州を襲った。

現地の映像

現地の映像では、救助隊が倒壊した建物のがれきの中を捜索している様子がうかがえる。天井が一部崩れ、部屋の床にがれきが散らばっている家も映っている。

国営テレビやソーシャル・メディアで19日に流れた映像からは、地震で村全体が分断され、建物や家屋が倒壊している状況がわかる。自宅から避難した住民らが、急ごしらえの避難所で火を囲み、暖を取っている様子も見て取れる。

被災地では多くの建物が倒壊した(19日、甘粛省)

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中国政府は、地元の救急隊員を支援するため、救助隊を派遣している。

習主席は声明で、「捜索と救助を行い、負傷者を適時に治療し、死傷者を最小限に抑えるために全力を尽くすべきだ」と述べた。

一部地域では、電力や水道が利用できなくなっているという。

動画説明, 客が一斉に出口へ走り出す、地震発生時の監視カメラ映像 中国北西部

台湾総統が支援を申し出る

台湾の蔡英文総統は、今回の地震を受け、中国に哀悼の意を表明した。台湾総統府は、中国に支援を提供する意向だと付け加えた。台湾は地震などの自然災害を多く経験している。今年の初めにトルコで発生し、多数の死者が出た地震では、同国に捜索救助隊を派遣した。

中国では地下でユーラシアプレートやインドプレート、太平洋プレートなど、数々のプレートが接しており、地震が起こりやすい。

昨年9月には四川省でM6.8の地震が発生し、60人以上が死亡した。

1920年に甘粛省で発生した「海原地震」では20万人以上が死亡し、20世紀で最も被害の大きかった地震の一つとされている。

18日深夜に地震があった中国甘粛省と青海省の地図