ツイッターの青い認証マーク、一部復活 その大勢が「払っていない」と

Twitter

画像提供, Getty Images

Published

米ツイッターは22日、アカウントが本物だと示す認証マークを一部復活させた。フォロワーが100万人以上のアカウントがその大半を占める。ただし、「このアカウントはツイッターブルーに登録し、電話番号を認証した」という表示に対して「自分は払っていないし電話番号も提供していない」として、表示が事実と異なると言う人も相次いでいる。

本人・本物だと証明する青いチェックマークは、米起業家イーロン・マスク氏が昨年10月にツイッターを買収するまでは、無料で付与されていた。偽アカウントや偽情報の拡散を防ぐためだった。

ツイッターは今月、この認証マークを有料化し、料金を支払っていないアカウントからマークを削除。BBCを含む報道機関を示す黄色の認証マークも、同様に削除された。

ところが同社は22日、一部のアカウントに、無料の青いチェックマークを再び付与した。米シンガーソングライターのビヨンセさんや、英サッカー・イングランド代表のハリー・ケインさん、英司会者リチャード・オスマンさん、元スパイス・ガールズのヴィクトリア・ベッカムさんなどのアカウントが含まれる。100万人以上のフォロワーを持つアカウントが多いが、100万人以上のフォロワーがいても青いチェックが戻っていないアカウントも複数ある。

BBCニュースの一部アカウントにも、黄色や青の認証マークが再び表示された。料金は支払っていない。

有料の認証マーク

認証マークは現在、アカウントが「ツイッター・ブルー(有料サービス)」というプレミアムサブスクリプションサービスに加入していることを示すシンボルとなっている。料金は加入する地域によってばらつきがあるが、月額8ドル前後。

従来の承認プロセスを経て認証マークを獲得し、ツイッター・ブルー料金を支払わなかったアカウントからは、4月20日に認証マークが消え始めた。

約110万人のフォロワーを持つ英司会者ジェイムズ・オブライエンさんも今回、認証マークを取り戻した。オブライエンさんは、ツイッター・ブルー料金を支払っていないという。

また、フォロワー数が100万人に満たないアカウントでも、「完全にイーロン・マスクの裁量で選ばれて」青いチェックマークが復活したものもあるようだと指摘した。

オープンソース調査報道団体「Bellingcat」の創設者エリオット・ヒギンズ氏は21日、自分たちは料金を払っていないものの、青い認証マークがついたと、ゾーイ・クラインマンBBCテクノロジー記者に明かした。

マスク氏はツイッター・ブルー制度を批判していた米作家スティーヴン・キングさんや、カナダ人俳優ウィリアム・シャトナーさん、米バスケットボール選手レブロン・ジェイムズさんのアカウントについて、ツイッター・ブルー料金を自分が払ったと主張している。

一方で、2100万人以上のフォロワーがいる、英サッカークラブ「レクサムAFC」共同オーナー俳優のライアン・レノルズさんなど一部著名人のアカウントには、いまも青いチェックマークは表示されていない。

青いチェックマークの削除は、手作業で行われたと報じられている。今回も手作業でマークを復活させている可能性があることから、今後数週間は変更作業が続くとみられる。

ツイッターは、ツイッター・ブルーの利用者数を公表していない。モバイルアプリの分析を行う調査会社「センサー・タワー」は 米メディア「テッククランチ」に対し、2023年3月時点のツイッターの有料利用者数は推計38万6000人だと伝えた。

この数字には、アプリを介さずにツイッターのウェブサイト上で手続きした課金分は含まれないが、約3億人のユーザーベースからすれば、課金利用者はごく一部にとどまっていることがわかる。