5年前にタイ洞窟から生還の少年が死亡 サッカー留学先のイギリスで

CHIANG RAI, THAILAND - JULY 18: Twelve boys from the "Wild Boars" soccer team and a Thai Navy SEAL (Right) speak during a press conference for the first time since they were rescued from a cave in northern Thailand last week, on July 18, 2018 in Chiang Rai, Thailand. The 12 boys, aged 11 to 16, and their 25-year-old coach were discharged early from Chiang Rai Prachanukroh hospital after a speedy recovery and thanked those involved in their rescue.

画像提供, Getty Images

画像説明, 死亡したドゥアンペット・プロムテープさん(2018年撮影)
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2018年にタイ北部チェンライ県の洞窟に閉じ込められ、奇跡的に救出されたサッカーチームの少年12人のうちの1人が、イギリスで死亡したことが15日明らかになった。少年を支援していた財団が発表した。

死亡したのはドゥアンペット・プロムテープさん(17)。支援していたZico財団によると、12日に英中部レスターシャー州の寮で意識不明の状態で発見されて病院に搬送されたが、14日に死亡したという。

イースト・ミッドランズ救急サービスの広報担当者は、12日午後にケタリング総合病院に搬送されたと説明した。

死因は不明だが、レスターシャー警察は不審な点はないとしている。ドゥアンペットさんは頭部にけがを負っていたと、タイ国内では報じられている。

ドゥアンペットさんはサッカー留学中だった。昨年後半からイギリスのサッカーアカデミーに在籍していた。

救出活動にあたったダイバーが持つたいまつで照らされたドゥアンペットさんの満面の笑顔は、この救出劇で最も印象的な場面の1つだった。

Thai boys in cave

画像提供, Royal Thai Navy

画像説明, 救助隊が洞窟内で撮影したドゥアンペットさん(2018年)

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半年前にサッカー留学を開始

ドゥアンペットさんは昨年8月、英マーケット・ハーバラにあるブルックハウス・コレッジ・フットボール・アカデミーへの奨学金を獲得したことをインスタグラムで発表。彼の事を「ドム」と呼ぶチームメイトたちは歓喜した。

「きょう、僕の夢がかなった」とドゥアンペットさんは投稿していた。

それからわずか半年で、チームメイトたちは友人の死を悼むこととなった。

ドゥアンペットさんの訃報は、故郷チェンライのチームメイトが頻繁に出入りしていた寺院に、母親が知らせたことで浮上した。

オンラインではサッカーチームと僧侶の写真と共に、「ドムの魂が安らかに眠れますように」との投稿が見られた。

チームメートからもすぐにメッセージが寄せられた。

「きみは代表チームでプレーする姿を待っていてくれと僕に言った。僕はそれを実現してくれるといつも信じていた」と、洞窟から一緒に救出されたプラチャックさんは書いた。

「最後に、イングランドへ出発する前に会ったとき、きみが戻ってきたらサインをもらわないとって冗談さえ言い合っていたのに」

「親愛なる友人よ、ゆっくり眠ってください。私たち13人は常に一緒だ」

別のチームメートのタイタンさんも、「きょうだいであるドムへ。きみは、僕たちはサッカーの夢をかなえられると言ってくれた。(中略)もし、来世があるのなら、みんなでまた一緒にサッカーがしたい」と書いた。

ブルックハウス・コレッジ・フットボール・アカデミーのイアン・スミス校長は、「深い悲しみと動揺を感じている」と述べた。

「私たちは悲しみの中で、ドムの家族や友人、元チームメート、彼の人生のあらゆる部分に関わったすべての人たち、そして彼を失ったことによって何らかの影響を受けたタイと当アカデミーのグローバルファミリーのすべての人たちと共に団結する」

Dave Thomas, deputy head of mission at the British embassy in Thailand, on Wednesday reposted this picture from August, when the UK scholarship was announced

画像提供, Dave Thomas

画像説明, 在タイ英国大使館のデイヴ・トーマス公使(左)が15日に投稿したドゥアンペットさんとの写真。昨年8月にイギリス留学の奨学金が発表された際に撮影したもの

イギリスのマーク・グディング駐タイ大使は、「彼のすべての友人と家族にお悔やみを申し上げる」とツイートした。

ドゥアンペットさんは渡英前、チェンマイにあるヴァチラライ・ビー・スクールで学んでいた。熱狂的なサッカーファンで、チェンマイのユースチームに所属していたこともある。

ドゥアンペットさんのインスタグラム・アカウントには、サッカーに関する投稿があふれている。こうした投稿にはハッシュタグ「footballismylife(サッカーは私の人生)」がつけられていた。

1月に投稿したものの中には、青とピンクのストライプが入ったジャージ、ショーツ、ソックス、シューズが描かれたスケッチがあった。そこには「ドリームチームのユニフォーム」と書かれていた。