ウィル・スミスさん、アカデミー賞に10年間出席禁止 理事会が決定

画像提供, Reuters
米アカデミー賞を運営する米映画芸術科学アカデミーは8日、ビデオ理事会を開き、3月末のアカデミー賞授賞式でコメディアンのクリス・ロックさんを平手打ちした俳優のウィル・スミスさんについて、今後10年間、授賞式を含む関連イベントへの参加を禁止すると決定した。
映画芸術科学アカデミーは声明で、第94回授賞式が「スミスさんがステージの上で見せた、容認できない加害行動のせいで、かすんでしまった」と述べた。
スミスさんは今月初め、自分の行動について謝罪し、同アカデミーから退会している。
<関連記事>
映画芸術科学アカデミーは声明で、スミスさんの出席禁止は、主演者や来客を守ると同時に、「アカデミーへの信頼を回復する」ための措置だと説明した。
同アカデミーは、スミスさんがロックさんを平手打ちした後の、主催者としての自らの行動について「その場の状況に十分対応しなかった」と認め、「前例のない事態への準備ができていなかった」として、謝罪した。
アカデミーはさらに、ロックさんが「異常な状況で落ち着きを失わずにいた」と感謝した。
3月27日の授賞式でロックさんは、スミスさんの妻ジェイダ・ピンケット=スミスさんの髪型についてジョークを口にした。すると、スミスさんはゆっくりと壇上に上がり、ロックさんを勢いよく平手打ちした。その後も座席から放送禁止の罵倒語を繰り返し、生中継が中断された。
ピンケット=スミスさんは以前から、脱毛症と闘っていることを公表していた。
スミスさんはそのすぐ後、テニスのセリーナとヴィーナス・ウィリアムズ姉妹を育てたリチャード・ウィリアムズさんを描いた「King Richard」(邦題「ドリームプラン」)の演技で、主演男優賞を初めて獲得。スミスさんは受賞スピーチで、涙を流しながら謝罪した。
アカデミーからの退会を1日に発表した声明でスミスさんは、「私が傷つけた人は大勢いる。その中には、クリスとその家族、私の愛する人々や友人たち、授賞式の参加者全員、そして自宅で授賞式を見ていた世界中の聴衆が含まれる」と語った。
「私はアカデミーの信頼を裏切った。アカデミー賞の候補者や受賞者が祝福し、その素晴らしい働きが祝福される機会を奪った。心が張り裂けそうだ」
また、「(アカデミー賞で祝福されるはずだった)数々の功績を、話題の中心に戻したい」と述べた。
その上で、「変化には時間がかかる。暴力が理性に勝ってしまう羽目に二度とならないよう、努力していきたいと思う」と話した。
アカデミー会員が退会すると、アカデミー賞の選考での投票権を失う。
アカデミー理事会は当初、今月18日に予定されていたが、スミスさんの退会を受けて、懲戒処分の協議を前倒しした。
アカデミーの行動規範違反には、不適切な身体的接触や罵倒、脅迫的な言動、アカデミーの品位を損なうことなどが含まれるという。
スミスさんについては、ソニーとネットフリックスが、スミスさんと共に進めていた企画をいったん中止した。
授賞式後にソロのスタンダップ・コメディー・ショーの最新全国ツアーを開始したロックさんは、「起きたことについて、まだ自分の中で処理しているところだ」とショーの中でコメントしたほかは、この件について公に発言していない。







