ウィル・スミス氏、平手打ち後に退場求められるも拒否 米アカデミーが懲戒手続き開始

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米アカデミー賞授賞式で、俳優ウィル・スミスさんが壇上でコメディアンのクリス・ロックさんを平手打ちした騒動で、授賞式を主宰する米映画芸術科学アカデミーは30日、騒動後にスミスさんに退場を求めたが拒否されたと明らかにした。また、スミスさんに対して「懲戒手続き」を始めたことも発表した。
米映画芸術科学アカデミーは声明で、「スミス氏は授賞式からの退場を求められ、それを拒否した。我々はこの状況に異なる方法で対応できたとも認識している」とした。
また、「アカデミーの行動規範に違反したことについて、スミス氏に対する懲戒手続きを開始した」と発表した。
アカデミーの行動規範違反には、不適切な身体的接触や罵倒、脅迫的な言動、アカデミーの品位を損なうことなどが含まれるとしている。
4月18日に開催される次回理事会で、「資格停止や除名、あるいはそのほかの措置」といった処分を決定する可能性があるという。
アカデミーはロックさんやノミネートされた俳優陣、視聴者にも直接謝罪した。
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騒動について自分の中で「まだ処理している」
こうした中、ロックさんは30日、マサチューセッツ州ボストンでのスタンドアップ・ショーに出演。授賞式後初めて公の場で騒動についてコメントした。
ショーに集まった観客に「皆さんの週末はどうだった?」と冗談交じりに問いかけつつ、騒動について長く取り上げるつもりはないと述べた。
「起きたことについてまだ自分の中で処理しているところだ。いつかこのことについて話すだろう」
「シリアスな話になるだろうし、面白い話になるだろうが、いまはいくつかジョークを言おうと思う」

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脱毛症の妻の髪型をネタにされ
米ロサンゼルスで27日夜に行われた授賞式でロックさんは、スミスさんの妻ジェイダ・ピンケット=スミスさんの髪型についてジョークを述べた。すると、スミスさんはゆっくりと壇上に上がり、ロックさんを勢いよく平手打ちした。その後も座席から放送禁止の罵倒語を繰り返し、生中継が中断された。
スミスさんはそのすぐ後、テニスのセリーナとヴィーナス・ウィリアムズ姉妹を育てたリチャード・ウィリアムズさんを描いた「King Richard」(邦題「ドリームプラン」)の演技で、主演男優賞を初めて獲得。スミスさんは受賞スピーチで、涙を流しながら謝罪した。

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ロックさんがピンケット=スミスさんに向けて口にしたジョークは、1997年の映画「G.I.ジェーン」にちなんだもの。デミ・ムーアさんが短髪で海軍特殊部隊兵を演じた。
ピンケット=スミスさんは2018年に、脱毛症との闘いについて初めて公表。「毛が抜け始めた時は、本当に怖かった」と話していた。
授賞式でピンケット=スミスさんは、ロックさんのジョークに不愉快そうだった。スミスさんは当初、笑いながら手をたたいているように見えたが、その後壇上に上がり、ロックさんを平手打ちした。
スミスさんにたたかれた直後のロックさんは、ぼうぜんとした様子で、観客に「今のはテレビ史上最高の夜だったね」と言った後、ドキュメンタリー賞を発表した。
アカデミーの声明から数時間後、スミスさんは自身のインスタグラムアカウントに、ロックさんに対する謝罪文を掲載した。
「クリス、私は公にあなたに謝ります。私の行動は一線を越えていたし、間違っていた」
「暴力はどんな形であれ、有害で破壊的だ」
「昨晩のアカデミー賞授賞式での私の振る舞いは受け入れられるものでも、許されるものでもない。私に関するジョークは仕事の一環だが、ジェイダの病気についてのジョークは私には抱えきれず、感情的に反応してしまった」
スミスさんはまた、アカデミーとウィリアムズ一家にも謝罪の言葉を述べた。
「自分の行いが、それがなければすばらしい旅路になるはずだったものを汚してしまい、心から後悔している」







