ボールドウィン氏の発砲、関係者の訴追は「排除せず」 米検察

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米ニューメキシコ州で映画の撮影中、米俳優アレック・ボールドウィン氏(63)が小道具の銃を発砲し、撮影監督らが死傷した問題で、捜査当局は27日、刑事訴追の可能性は残っていると述べた。
ボールドウィン氏は21日、西部劇映画「Rust」の撮影中に、偶発的な発砲により撮影監督のハリナ・ハッチンス氏(42)を死なせ、監督のジョエル・ソウザ氏(48)にけがを負わせた。
サンタフェ地方検事のメアリー・カーマク=オルトゥイース氏はこの日の記者会見で、「すべての選択肢を検討している」、「現時点では誰も(訴追対象として)排除していない」と述べた。
捜査当局は、撮影セットで「いくらかの油断」があったとした。
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負傷の監督から「鉛」摘出
サンタフェ郡保安官のアダム・メンドウサ氏は、初期捜査の結果、「セットでは他にも実弾があったとみている」と説明。
「それらがどのようにあの場所に運ばれ、なぜそこにあったのかを調べる。あってはならないものだったからだ」と話した。
また、この日までに銃3丁と弾薬500発など600点の証拠を押収したと説明した。発砲された銃弾のものとみられる薬きょうも押収したとされる。
保安官はさらに、ソウザ氏の肩から「鉛の発射物」が摘出され、証拠として押収したと説明。
「事実ははっきりしていると思う。ボールドウィン氏に武器が手渡された。その武器は作動するもので、実弾が発砲された。ハッチンス氏が死亡し、ソウザ氏が負傷した」と述べた。
安全だと伝えて手渡したか
保安官によると、西部劇映画「Rust」の撮影セットには当時、最大100人程度がいた。
銃はボールドウィン氏に手渡される前に、武器担当のハナ・グティレス・リード氏、助監督のデイヴ・ホールズ氏の2人が扱っていたという。銃はアンティークのコルト.45口径リボルバーだったという。

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27日に公開された裁判所の文書によると、ホールズ氏は捜査員に対し、銃を手渡す前にすべての弾薬は点検しなかったと話した。
ボールドウィン氏には、「cold gun」だと言って手渡したとされる。このことは、彼が銃は安全だと信じていたことを意味する。
一方、グティレス・リード氏は捜査員に対し、発砲の前に銃は安全に保管されていたが、弾薬はそうではなかったと話したとされる。銃は通常、数人だけが開閉できる保管庫内に置かれていると述べたという。
「油断があった」
ロイター通信によると、ボールドウィン氏と「Rust」のプロデューサーらは今回の問題を調査するため、法律事務所と契約した。
法律の専門家らからは、ボールドウィン氏が訴追される可能性は低いだろうとの見方が出ている。
米テレビ番組「30ロック」や「サタデーナイトライブ」などで有名なボールドウィン氏は、「Rust」で出演者とプロデューサーの両方を務めている。捜査に協力しており、「悲劇的事故」に対する衝撃と悲しみを表明している。
今回の問題を受け、ハリウッド映画のセットにおける安全規制と、小道具の銃の使用について、議論が起きている。
メンドウサ保安官は、映画業界の安全性に関する実績は認めつつ、「今回のセットではいくらか油断があったと思う。業界か、場合によってはニューメキシコ州によって改善されるべき安全面での問題があると思う」と述べた。





