パプア住民「我々はサルじゃない」 インドネシアで反差別暴動

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インドネシア東部のパプア州と西パプア州で、地元のパプア系の学生グループが、「サル」などと人種差別的な言葉を投げつけられたことをきっかけに、パプア系住民が暴動を起こした。
暴動では、刑務所や市場など数多くの建物が放火された。
これを受け、インドネシア政府は、数千人の治安部隊を追加出動。「治安回復」のためとして、インターネットを遮断した。
首都ジャカルタでは今週、デモが開かれ、参加者たちは「私たちはサルじゃない」、「人種差別と闘え」などと訴えた。パプアの独立を求める声も上がった。
「サル」、「ブタ」、「イヌ」
暴動の引き金となったのは、ジャワ島スラバヤで先週末に起きた出来事だ。
国粋主義的な団体が、パプア系の大学生たちについて、インドネシア独立記念日の祝賀会で同国旗を破損したと非難。大学生たちの寄宿舎を取り囲み、「サル」、「ブタ」、「イヌ」などと人種差別的な言葉を浴びせた。
その後、警察の機動隊が寄宿舎に突入。大学生たちを外に出した。当局によると、大学生は簡単な取り調べを受けた後、解放されたという。

西パプア独立運動の指導者で国外に亡命中のベニー・ウェンダ氏はBBCに、大学生たちの経験は「私たちが60年近く毎日経験してきたことの一例に過ぎない」と話す。
ウェンダ氏は高校入学の初日、インドネシア系の女子生徒から顔につばを吐きかけられたという。
「私から悪臭がしているのかと思って、その晩3回体を洗った。次の日に席に座ると、彼女はまたつばを吐きかけてきた。それで気づいた。インドネシア系の人たちは肌の黒い私たちを下等と見ていて、人間とは思っていなかった。パプア系の人はこうした話を無数に語れる」
民族的な違い
パプアは、オランダの植民地を経て1961年に独立を宣言。しかし、1969年にインドネシアに併合された。
インドネシア政府はパプアを、パプア州と西パプア州に分割。どちらも同国にとって不可欠な一部としており、国連もこれを認めている。
パプア系住民は、インドネシアの他の国民と民族的に異なり、隣国パプアニューギニアの国民に近いメラネシア人だ。その事実が、今回の問題の根底にある。

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パプアは世界最大の金鉱があるなど資源に恵まれている。それにもかかわらず、インドネシアで最も貧しい地域の1つであり続けていることも、同国政府への反感の原因となっている。
昨年2月には、はしかと栄養失調で、子どもを中心に少なくとも72人が死亡した。
パプアの独立をめぐっては、国連の監視のもとで住民投票が実施されたが、わずか1000人ほどしか投票が許されなかった。そのため、パプア系住民の多くが、結果は無効だとみなしている。
それも、独立運動が低調ながら現在まで続いている理由となっている。
ジョコ・ウィドド大統領は、パプア系とインドネシア系の住民が互いに許し合うよう呼びかけるとともに、政府が「パプア州と西パプア州のすべての住民の名誉と福祉」を守ると表明した。







