冤罪で16年服役した米男性、釈放から3年後に射殺 交通違反の取り締まりで

Leonard Cure spoke to a group of high school students in Georgia in October in honour of Wrongful Conviction Day

画像提供, Georgia Innocence Project/ Facebook

画像説明, 「冤罪デー」に合わせてジョージア州の高校で講演するレオナルド・キュア氏
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米ジョージア州で、強盗などの罪で16年以上服役した後に冤罪(えんざい)が認められて釈放された男性が16日、交通違反の取り締まりにあたっていた保安官代理に射殺された。

死亡したのはレオナルド・アレン・キュア氏(53)。ジョージア州の捜査当局によると、キュア氏は職務質問の最中に撃たれたという。

キュア氏は交通違反で逮捕される際に反抗的になり、保安官代理に暴行を加えたと、プレスリリースには書かれている。

救急隊が治療を試みたが、キュア氏はその後死亡した。

イノセンス・プロジェクト・オブ・フロリダ(フロリダ無実計画、IPF)のエグゼクティブ・ディレクターで、裁判でキュア氏の冤罪を訴えたセス・ミラー氏は、「自分の息子が無実であることを知りながら、息子が終身刑を宣告され、潔白が証明されるのを目の当たりにし、(中略)そして1度は釈放が認められたのに射殺されるなんて、(親が)どんな気持ちでいるのか想像することしかできない」と、BBCがアメリカで提携しているCBSニュースに語った。

ミラー氏は、キュア氏が死亡したことを遺族に確認した。

ジョージア州捜査局(GBI)によると、同州カムデン郡の保安官代理は16日朝、ジョージア州とフロリダ州の州境付近の主要幹線道路I-95で、キュア氏が運転する車を停止させた。

キュア氏は指示に従い車を降りたが、逮捕されると知ると、保安官代理の求めに応じなくなった。

保安官代理にテーザー銃を使用されたキュア氏は、保安官代理に暴行を加えた。保安官代理は再びテーザー銃を使い、警棒でキュア氏を殴打。そして、銃を手に取り発砲したと、GBIは説明している。警察は、キュア氏の逮捕容疑について詳細を明らかにしていない。

一度は終身刑に

キュア氏は2004年、フロリダ州ダニア・ビーチで、銃器を使った武装強盗と加重暴行をしたとして有罪判決を受け、終身刑を言い渡された。

この事件の捜査には当初から問題があった。有罪判決再調査チームと地元の弁護士からなる独立委員会は、強盗事件の発生時刻にキュア氏が現場から4.8キロメートルの場所にいたというアリバイが無視されていたことなどを発見した。

フロリダ州ブロワード郡の有罪判決再調査ユニットによって冤罪が認められたのは、キュア氏が初めてだった。

キュア氏は2020年4月に刑務所から釈放された。ブロワード郡の巡回裁判官ジョン・J・マーフィー3世がキュア氏の無実の罪を晴らす文書に署名した。

フロリダ州のロン・デサンティス知事は昨年6月、キュア氏に81万7000ドル(約1億2200万円)と教育面の支援を提供することを求める請求を承認した。

ミラー氏によると、キュア氏は8月初旬に小切手を受け取ったという。

地元メディアが入手したフロリダ州検察の声明によると、キュア氏は「大学への進学を希望しており、ラジオ放送の制作に携わりたいと考えていた」という。カムデン郡保安官事務所はGBIに独自の調査を依頼している。終了し次第、その調査結果は地方検事に提出され、見直しが行われるという。