豪カンタス航空、性別に基づく制服規則を緩和 化粧や長髪、腕時計の大きさについても
アナベル・リアン、ビジネス担当記者

画像提供, Qantas
オーストラリアのカンタス航空は9日、性別に基づく制服の規則を緩和し、男性従業員にも化粧や長髪を認めると発表した。
カンタス航空は、独自のスタイルガイドを更新。これにより、勤務中の女性従業員による化粧とハイヒール靴の着用は義務でなくなる。
オーストラリア航空業界の労働組合は昨年、カンタス航空に対し、「制服についての考え方を21世紀に」ふさわしいものに変えるよう求めていた。
イギリスのヴァージン・アトランティック航空が性別にとらわれない制服を採用するなど、航空業界では規則を緩やかにする動きが続いている。
カンタス航空では女性も男性も、底が平らな靴を履けるようになるほか、大きな時計を含む装飾品の着用も認められる。
また、パイロットや客室乗務員を含むすべての従業員が、ポニーテールか「お団子」にすることを条件に、長髪も許される。
タトゥーを隠すのは変わらず
カンタス航空は9日に声明を出し、「ファッションは変化するもので、私たちのスタイルガイドラインも長年の間に変化してきた」と説明。
「私たちの多様性と、ガイドラインの最新化を誇りに思う」と付け加えた。
新たな規則は、カンタス航空の格安航空会社ジェットスターの従業員にも適用される。
カンタス航空の制服規定の変更を求めていた業界労組オーストラリア・サービス業労組(ASU)のイモジェン・スターニィ氏は、「労働者にとって大勝利」だとBBCに話した。
「ドレスコードの中には、化粧に関するスタイルガイドや、女性に男性より小さな腕時計の着用を義務づけるなど、ほとんどばかげたものがあった」
しかし、タトゥーについては、カンタス航空の従業員らは新たな方針の下でも隠し続ける必要がある。加えて、スカートの場合はタイツかストッキングを着用しなくてはならないなど、制服のどのアイテムをどう組み合わせて着るかも規定されている。
航空業界の規制緩和
ヴァージン・アトランティック航空は昨年9月、制服について「流動的なアプローチ」を取ると表明。従業員らは「性別に関係なく」仕事で着るものを選べるようになるとした。
しかし、同社はその後、サッカーのワールドカップ・カタール大会のイングランド代表チームが乗った現地行きの便には、この新たな方針は適用しないとした。カタールはLGBT(性的少数者)への対応が批判されている。
同社は当時、イギリス、アメリカ、イスラエルで新方針を展開したと説明。それらの国について、「より大きな自己表現を可能にするノンバイナリー・アイデンティティーを広く受け入れている」とした。
ニュージーランド航空は、タトゥーを外から見えるようにすることを禁止していたが、2019年にその規定を廃止した。「従業員が個性や文化遺産を表現する」のを認めるためだとした。
マオリの伝統を受け継ぐニュージーランド人には、自らの家系や伝統を示すためにタトゥーを入れている人もいる。










