金正恩氏、新型ウイルスのパンデミック中に「発熱」 妹が明らかに

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が、新型コロナウイルスのパンデミック中に「発熱」していたと、妹で有力者の金与正(キム・ヨジョン)氏が10日、明らかにした。金総書記が新型ウイルスに感染していたと示唆されたのは初めて。
与正氏はまた、北朝鮮でのアウトブレイクは韓国によるものだと非難。ウイルスの付着したリーフレットが国境を越えて送られてきたことが原因だと述べた。韓国は、この主張を「根拠がない」と一蹴している。
北朝鮮は、今年5月に初めて新型ウイルスCOVID-19のアウトブレイクが起き、感染者や死者が出ていることを明らかにした。しかし、同国が発表したデータは、死者数が少ないなど、その信ぴょう性が疑問視されている。
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金総書記は10日、パンデミックとの戦いでの勝利を宣言。与正氏はそれを受けた演説で、韓国が敵対的なリーフレットを国境を越えて飛ばす中で、北朝鮮に新型ウイルスを広めたと非難した。
韓国の活動家らは長年、リーフレットや人道支援物資などを風船にくくりつけ、北朝鮮へ飛ばしてきた。しかし、この活動は昨年、禁止された。
与正氏はこの活動を「人道に対する罪」だと主張。国営メディアによると、「汚染された物体に接触することで感染が広がる危険性」を語ったものだという。
与正氏はその上で、北朝鮮が韓国に対して「強力な報復措置」を考えていると述べた。
与正氏はまた、金総書記について、「高熱を出し重病に苦しんでいても、ウイルスとの戦争に直面する中、最後まで面倒を見なければならない人々のことを考え、一時も横になってはいられなかった」と述べた。
北朝鮮では検査設備が不足していることから、新型ウイルスに感染した場合でも、「発熱」があったと呼んでいる。
ウイルスに対する「輝かしい勝利」
朝鮮中央通信(KCNA)によると、金総書記は新型ウイルスに対する「輝かしい勝利」を宣言。国民の「不屈の精神」をたたえた。
また、感染症対策の各種制限の解除を指示。ウイルスによる死者が74人にとどまったことは「奇跡」だと語った。
北朝鮮からは7月29日以降、新規感染が疑われる事案がまったく報告されていない。しかし国際社会は、同国の検査体制は限定されているとみている。
KCNAは、4月末から480万人が感染したものの、死者は74人だったと報じている。この場合の死亡率は0.002%と、世界で最も低い。
多くの専門家が、この統計は信じられないと語っている。北朝鮮の公衆衛生システムは世界でも最低水準で、集中治療室は少なく、COVID-19治療薬やワクチンもないと指摘する。
同国はパンデミック中にワクチン接種を展開しなかった。代わりにロックダウンと民間療法、そして金氏が「有益な北朝鮮型の社会主義的システム」と呼ぶ体制で対応した。








