新型ウイルス感染後の血栓、6カ月間はリスク高め=スウェーデン研究
フィリッパ・ロクスビー、保健担当記者

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新型コロナウイルスに感染してから6カ月間は、深刻な血栓が生じるリスクが高まると、スウェーデンの研究が示唆している。
この研究では、新型ウイルスで重症になった人や、流行の第1波で感染した人が、血栓のリスクが最も高いことが示された。
研究者たちは、ワクチン接種の重要性を強調する結果だとしている。
血栓はワクチン接種後にも生じることがあるが、そのリスクはずっと小さいことが、イギリスの主要な研究によって示されている。
血栓リスクの増加
今回の研究は、スウェーデンで2020年2月~2021年5月に新型ウイルスの陽性と判定された100万人強の健康状態を追跡調査。その内容を、年齢と性別が同じで陽性と判定されたことがない400万人と比較した。
その結果、新型ウイルスに感染したことがある人は、以下のリスクが高いことが分かった。
- 脚の血栓(深部静脈血栓症、DVT)、最長3カ月間
- 肺の血栓(肺塞栓症)、最長6カ月間
- 脳梗塞など内出血、最長2カ月間
新型ウイルス感染後の血栓のリスクを、通常レベルのリスクと比較したところ、次のことが分かった。
- DVTを発症したのは、感染者では1万人に4人、未感染者は1万人に1人の割合だった
- 肺塞栓症を発症したのは、感染者では1万人に17人、未感染者は1万人に1人未満の割合だった
今回の研究は、英医学誌BMJに掲載された。血栓ができるリスクについては、感染流行の第1波が、その後の流行よりも高かったとした。理由は、第2波までには治療法が改善され、高齢者がワクチン接種を受け始めたためだろうとした。
肺に血栓ができるリスクは、新型ウイルスに感染して極めて重症になった人は通常の290倍、軽症だった人では通常の7倍だった。軽症だった人は、内出血のリスクは上がっていなかった。
スウェーデン・ウメオ大学の筆頭研究調査員アンネ=マリー・フォルス・コノリー氏は、「ワクチンを接種していない人にとって、これはワクチンを接種する本当に良い理由だ」と述べた。
なぜ血栓ができるのか
なぜ新型ウイルス感染後にこれらの血栓が生じるのか、研究者らは正確に説明できないが、いくつかの説を唱えている。血管を覆っている細胞層へのウイルスの直接的な影響、ウイルスに対する過度の炎症反応、不適切なタイミングで血栓を生じさせる体の動き――などだ。
ワクチンは重症の新型ウイルスには非常に有効だが、特にオミクロン変異株などの感染症に対しては防御力が低い。このことは、各国が新型ウイルスと共生する方法を探る中、症状を伴う感染がよく繰り返されることを意味している。
英グラスゴー大学の公衆衛生の講師フレデリック・K・ホウ氏は、今回の研究について、「血栓塞栓症など(新型ウイルスの)軽症であっても、それと関連のある合併症には警戒し続ける必要があることを思い起こさせる」と話した。
同氏はまた、血栓が生じるリスクはワクチンを接種した後に高まるが、「感染に関係のあるものよりリスクは小さいままであり、持続期間も短い」と述べた。









